オリジナルBGM集37作目「SCREAMⅠ」解説 PART2

1曲目「Scream」

・表題曲です。
実験的要素をメインにしつつもシンプルなエレクトロといった感じ。
メロディーに関しては少し前に出した「卍CUBE」という曲と同じ作り方ですね。
この37作目、大半の曲は手癖で作ることを避けているのですがこれだけ別。
思う存分手癖で作ってみました。だから真新しさは無いんですよ、特段ね。

曲の原型がそもそも過去作なんです。「箱から体液」ってBGMが原形です。
あれ、難しすぎたんですよ。構成を色々いじくりすぎて聴きづらくなってた。
それはまぁいいとして、自分でもコピーが困難だったのでそこが大問題で。
自分が真似できないOriginっていかがなものかとずっと思ってたんですね。

で、体液の血を継いだものがこれです。シンプルイズベストなヘンテコ曲。
焼き増しかよって言われそうですけど私は焼き増しを悪いこととは思いません。
完全新作だってハズレはあります。これは残念なことだけど現にありますね。
それと同時に、焼き増した結果良いものができることも有りうるのです。ホントに。

テレレレレレレ、テーレレレレレレの繰り返しとかまさにloop節なわけですけど
下手したらコードの基本!みたいな本に載ってるやつより典型なわけですけど、
その骨格そのままなメロがいつの時代になっても至高なんです。私の嗜好だし。
そしてその至高シンプルメロをどう壊すかもこれ永遠の課題なのですよね。

今作では、途中でドラムパート以外の演奏がほぼストップするパートがあります。
あれが壊しであり、そして汚しなのです。自然を不自然に変える行為なのです。
更にメインフレーズでは意味もなくスクラッチ音を慣らしております。無意味。
シリアスな作風を台無しにするこれもまた、一種の汚し芸だと思っています。

4つ動くか動かないかの曲が、汚れることで実験的に変貌していく。
難しいことをせずとも難しい空気感は出せるのかなぁと。楽しいですね!
シンセベースなんて、あれお歌レッスンのピアノ伴奏並みですからね。
小学校とかでバーン、バーン、バーン!みたいに弾くでしょ?先生が。

よく聴くと大したことないものこそ、突き詰めると大したことあるんです。
・・・と私は考えております。いかがでしょうか? 

終わり